「耳鳴り・耳がこもる…」その原因、首や顎の緊張が関係しているかもしれません

「耳鳴り・耳がこもる…」その原因、首や顎の緊張が関係しているかもしれません

 

「最近、片耳だけキーンとする」

「耳が詰まったような感じがする」

「以前より人の声が聞き取りにくい」

「テレビの音量を上げると家族に嫌がられる」

「何度も聞き返すのがストレスになる」

このような耳の違和感で悩んでいる方は少なくありません。

特に、耳鳴りが突然始まった場合は、単なる疲れやストレスだと思って放置しないことが大切です。

一方で、耳鼻科で大きな問題が見つからなかったにもかかわらず、耳鳴りや耳の違和感が続いている場合には、顎関節・首・肩・姿勢など、耳以外の身体の状態が症状に影響している可能性も考えられます。

今回は、耳鳴りや耳のこもり感と身体の関係について解説します。

まず知っておきたい「耳鳴り」と「耳のこもり」

耳鳴りとは、実際には音が鳴っていないにもかかわらず、

  • キーン

  • ジー

  • ピー
    -ザー

  • ブーン

などの音を感じる状態です。

また、

「耳に膜が張ったような感じ」

「耳が塞がっている感じ」

「音が遠く感じる」

といった「耳閉感」と呼ばれる違和感を伴うこともあります。

ただし、急に耳鳴りが出た場合や、急激に聞こえが悪くなった場合は、身体の緊張だけが原因とは限りません。

特に片耳だけの急な耳鳴り・難聴などがある場合は、まず耳鼻科で聴力を確認することをおすすめします。

耳鳴りと顎関節には関係がある?

意外に感じるかもしれませんが、耳のすぐ前には顎関節があります。

顎関節は、口を開けたり閉じたりするときに動く関節です。

耳と顎は非常に近い位置にあるため、

噛みしめ・歯ぎしり・顎関節の動き・咀嚼筋の緊張

などが、耳周辺の違和感と関連するケースがあります。

例えば、

「口を開けると顎が左右にズレる」

「口を開けるとカクカク音がする」

「片側の顎だけ痛い」

「無意識に歯を食いしばっている」

「朝起きると顎が疲れている」

という方は、顎関節や周辺の筋肉の状態を確認してみる価値があります。

「口を開ける動き」も重要なチェックポイント

正常な開口運動では、左右の顎関節が協調して動きます。

ところが、

開け始めは右にズレるのに、最後は左にズレる

など、複雑な動きをする場合があります。

単純に「左の顎が悪い」「右の顎が悪い」と判断するのではなく、

  • 左右の顎関節がどのように動いているか

  • 下顎がどちらへ偏っているか

  • 咀嚼筋が緊張していないか

  • 首の動きに左右差がないか

などを合わせて確認することが大切です。

首や肩の緊張もチェックします

耳の違和感がある方は、顎だけでなく首や肩の状態も確認します。

例えば、

長時間のスマホ・パソコン

↓

頭が前に出る

↓

首・肩周辺の筋肉が緊張する

↓

顎の動きにも影響する

というように、身体は一部分だけで動いているわけではありません。

また、ストレスが強い方は無意識に肩へ力が入ったり、歯を食いしばったりすることがあります。

その結果、顎・首・肩周辺が常に緊張した状態になることもあります。

「自律神経が原因」と決めつけないことも大切

耳鳴りがあると、

「自律神経が乱れているからかな?」

と考える方も多いと思います。

確かに、睡眠不足やストレス、疲労などによって症状を強く感じることはあります。

しかし、

耳鳴り=自律神経の乱れ

と決めつけることはできません。

耳そのものの病気、聴力の問題、顎関節、首や肩の緊張など、さまざまな要因が関係する可能性があります。

そのため当院では、「自律神経だから」と一括りにするのではなく、身体全体の状態を確認していきます。

当院ではこんなところをチェックします

耳鳴りや耳のこもり感がある場合、身体の状態として、

① 姿勢

頭が前に出ていないか、左右に傾いていないかを確認します。

② 胸郭

肋骨や胸郭が硬くなっていないかを確認します。

③ 頸椎

首の動きに左右差がないか確認します。

④ 顎関節

開口・閉口時の下顎の動きや左右差を確認します。

⑤ 咀嚼筋

顎周辺の筋肉が過剰に緊張していないか確認します。

⑥ 肩甲帯

肩や肩甲骨が首に負担をかける状態になっていないか確認します。

こうした部分を総合的に見ながら、必要に応じて身体のバランスを整えていきます。

こんな方は一度ご相談ください

  • 最近、耳鳴りが気になる

  • 耳がこもったように感じる

  • 片側の耳に違和感がある

  • 顎関節の痛みや違和感がある

  • 口を開けると顎が左右にズレる

  • 無意識に歯を食いしばっている

  • 首や肩がいつも緊張している

  • ストレスが溜まると耳の違和感が強くなる

  • 耳鼻科で検査を受けたが身体の緊張も気になる

ただし、突然の難聴、急激な聴力低下、強いめまいなどを伴う場合は、整体より先に耳鼻科での診察をおすすめします。

「耳だけ」を見るのではなく、身体全体を見る

耳鳴りや耳のこもり感があると、どうしても耳だけに原因を探したくなります。

しかし身体は、耳・顎・首・肩・胸郭などがそれぞれ独立して動いているわけではありません。

だからこそ、

耳の状態を確認すること

と

身体全体の動きを確認すること

の両方が大切です。

「耳鳴りがあるけれど、首や顎も気になる」

「耳がこもる感じと一緒に顎の違和感もある」

そんな方は、一度ご自身の姿勢や顎・首の動きをチェックしてみてください。

身体のどこに負担が集中しているのかを一緒に確認していきましょう。

注意事項

耳鳴りや難聴には、耳や神経などの疾患が隠れている場合があります。

特に、突然聞こえにくくなった、片耳の聴力が急に低下した、強いめまいを伴う、症状が急激に出現した場合などは、自己判断で様子を見ず、早めに耳鼻科を受診してください。

当院で行う整体は、耳の病気そのものを診断・治療するものではありません。

耳鼻科での検査と身体の状態の確認を組み合わせながら、ご自身の身体と向き合っていくことをおすすめします。