痛みはない。でも「カクッ」「パキッ」と音が鳴る
顎関節症で来院された方の中には、
・口を開けたときの痛みは消えた
・食事や会話も問題ない
それでも
「音だけが残っているのが気になる」
というケースが少なくありません。
この状態を
「まだ治っていないのでは?」
と不安に感じる方も多いですが、結論からお伝えします。
痛みが消えていて、音だけが残ること自体は珍しくありません。
なぜ音だけが残るのか
顎関節の音(クラック音)は、
・関節円板の動き
・関節面の滑走
・筋肉の緊張バランス
などが関係して起こります。
整体で筋緊張や噛みしめが改善し、痛みが取れても、
関節の動きそのものが完全に安定するまでには時間差が出ることがあります。
つまり、
痛み=炎症や過緊張
音=関節の運動学的な問題
と、回復のスピードが違う場合があるのです。
問題になりやすい音・経過とは
次のような場合は注意が必要です。
-
音と同時に痛みが再発している
-
口が開きにくくなってきている
-
顎が引っかかる感覚が強くなっている
一方で、
-
痛みはない
-
開閉口はスムーズ
-
日常生活に支障がない
このような場合は、経過観察で問題ないケースが多く見られます。
なぜ「間隔を空ける判断」をするのか
痛みが消えている状態で、過剰に施術を重ねると、
かえって身体が敏感になり、不安を助長することがあります。
そのため整体では、
・痛みの有無
・可動域
・生活への影響
・本人の不安感
を総合して、施術間隔を空ける判断を行うことがあります。
これは「放置」ではなく、
回復を邪魔しないための選択です。
まとめ
-
音が残っていても、痛みがなければ問題ない場合が多い
-
顎関節は回復に段階差が出やすい
-
改善期はやりすぎない判断が大切
不安がある場合は、状態をきちんと評価したうえで判断してもらうことが安心につながります。


