パニック障害は早期対応で…

パニック障害は早期対応で…

突然前ぶれなく動悸、息苦しさ、めまいがする
「死んでしまうかも」「自分がコントロールできない」と言う不安、過呼吸、震え、吐き気、と言う症状が数分から数十分続く方。

パニック障害はだれしも起こりえる病気です。今回はパニック障害についてお話していこうと思います。

パニック障害とは?

 

100人中1~2人がパニック障害になると言われています。また1生のうち1度だけパニック症状が出る人は全人口の11%と多く、その中で繰り返し症状を起こすパニック障害の人は全人口の1.5~4.7%いると言われています。男女比は女性の方が多く男性の2~3倍です。年齢的には20代~30代の方がなりやすいと言われています。

「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の3つの症状に分けられます。

「パニック発作」

パニック症状の中心症状で突然前触れ無く動悸、めまい、息苦しさが襲って「死ぬのではないか」「気が狂うのではないか」と言う不安にかられます。5分から20分ぐらいでこの症状は治まり身体的な検査では異常が見当たらないのが特徴です。

本来人間は危機に直面した際に心拍数が上がったり、血の気が引いたりと言う状態に陥るようにできています。しかしパニック障害の方は特にこのような危機に直面していなくても同じように体が誤作動して反応してしまっていると言えます。

死ぬような恐怖に思えますが実際に死ぬことはありません。しかし度重なる症状は本人を追い詰め、周囲からは異常が無いと分かると「気のせいではないか?」などと思われることもあり、心身共に辛い状態になって行きます。

酷くなると鬱病などの症状になっていき、社会生活に支障をきたしてしまいます。

「予期不安」

予期不安とはパニック症状が治まっても「またあの状態が来るのではないか?」と常に不安になってします状態です。不安が重なり仕事を辞めてしまうと言う方もいらっしゃいます。

「広場恐怖」

広場恐怖とは以前パニック症状を起こした場所や、助けを呼べないような場所、恥をかきそうな場所などが恐怖の対象となり外出困難になってしまいます。具体的にはバスや電車、エレベーターや美容室などで行動に制限がかかってきます。

原因

 

メカニズムは分かっていません。しかし脳の偏桃体や大脳辺縁系や前頭葉が関係していると考えられています。偏桃体の過剰反応に前頭葉のコントロール指令が上手く働かずに起こると言います。

脳内の伝達物質であるノルアドレナリン、セロトニン、GABA,グルタミン酸などが関与します。要因としてはストレス、過労、睡眠不足、炭酸ガス、カフェイン、乳酸など様々な要因が関係していると言われています。

一般的な治療法

パニック障害と間違えられやすい重要な病気が心筋梗塞、狭心症、喘息、メニエル病、甲状腺機能亢進症、バセドウ病などが上げられます。大事に至らないためにはまずは病院での適切な診断を受ける必要があります。

その後は薬物療法精神療法が主な治療法になります。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ剤が良く使用されます。副作用は少ないですが効果が出るまでに1~2週間かかり、途中で服用をやめると断薬症状としてめまいなどが起こる事があります。対して安定剤は即効性がある反面、依存性も高いので使い分けが必要になります。

精神療法

薬の服用と同時に精神療法を行う事も有効的です。認知行動療法を使い物事の受け止め方を変えて行くことで精神的な負担を軽減していくことが可能です。

当店の施術法

 


当店は病院ではないので薬の処方などはできません。ではどの観点から改善して行くのかと言えば歪みによる循環不良の概念からです。ホースが捻じれると水が流れにくくなるように人間の体も歪むと中を通っている血流やリンパなどの液体の流れが悪くなります。循環が悪くなると細胞への栄養も行き届かなくなり体が改善しにくい状態になります。

その状態が続くと神経のながれなども阻害されたり、脳内物質の伝達やホルモンの流れにも影響します。ホースがきちんと真っすぐになって中を通るものがしっかり流れている状態だと体の調子は向上します。またパニック障害の方は体が緊張状態にある場合が多く、常に力が入っているような体になっているため、体をリラックスさせる必要があります。

まとめ

肩こりや腰痛と違いパニック障害は原因も分かりにくく、また周囲にも理解されないこともあり悩まれている方は多い症状です。経過により症状が合併する場合もあるので、まずは病院へ行かれた方が良いと思います。早期発見、早期対応が必要になってきます。診断後なかなか改善されないようでしたら一度ご来院いただく事をお勧めいたします。