「今日は気圧も下がってないのに、なんでこんなに頭が重いんだろう…?」
そんな不思議な頭痛、意外と多くの方が経験しています。
「片頭痛=気圧のせい」というイメージがありますが、実は気圧が安定している日ほど起きやすい頭痛があるんです。
整体院で日々施術していると、特に曇りの日・寒暖差の少ない日にこのタイプの頭痛を訴える方が増えます。
今日は、その原因と改善方法を分かりやすくまとめました。
目次
1|気圧が安定しているのに起こる頭痛の正体
気圧が安定している日でも頭痛が出るとき、原因として多いのは次の3つ。
① 首の深層筋(後頭下筋群・胸鎖乳突筋)の緊張
曇りや低刺激な天気の日は、身体が“省エネモード”に入りやすく、
姿勢保持筋が弱って首が前に倒れやすい → 脳への血流が低下 → 頭痛
という流れが起きやすいです。
特にデスクワーク・スマホ時間が長い人は要注意。
② 水分不足 × 冷えによる血流低下
冬場は空気が乾燥し、無意識のうちに脱水気味になりがち。
脳は水分にとても敏感なので、少しの脱水でも頭痛が出ることがあります。
加えて、曇りや寒い日は体温が下がりやすく、血液の流れが鈍くなり頭の重さにつながる。
③ 自律神経の“交感神経の立ち上がり不足”
気圧が安定している日は身体が平穏になりやすい反面、
脳のスイッチが入りづらくなることがあります。
その結果、
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ぼーっとする
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眠い
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頭が重い
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集中できない
など、自律神経の低下による不調が出ることも多いです。
2|曇りの日に頭痛が増える理由
気圧が安定している曇りの日は、
光の刺激が弱く、外部からの情報量が減る → 身体が省エネに入る → 脳の覚醒が下がる
という流れが起きやすい日です。
そのため、患者さんからもよく聞くのが、
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「寝ても寝ても頭がスッキリしない」
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「頭が働かない」
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「気圧アプリが正常なのに頭痛がする」
といった声。
気圧ではなく、身体の“オン/オフの切り替えが弱くなること”が原因で頭痛になるタイプです。
3|整体でのアプローチ:ポイントは“首前面+側頭部”
こういった頭痛の場合、効果が大きいのは以下の部位。
● 胸鎖乳突筋(首前面)
頭の重さ・脳のぼんやり感に直結。
ここを緩めると視界が明るくなったと感じる方もいます。
● 側頭部の筋膜(側頭筋)
噛み締め・疲労・ストレスで硬くなり、血流が落ちる部位。
曇りの日に反応しやすいポイントでもある。
● 後頭下筋群(頭痛の主犯格)
デスクワークの人はほぼ100%固くなっているため、丁寧に緩めると頭の芯の重さが抜ける。
4|家でできる“頭痛の即効ケア”
すぐに改善しやすいものだけ紹介します。
✔ 太ももの前を10秒叩く
交感神経が立ち上がり、脳のスイッチが入る。
✔ 耳を軽く上下に引っ張る
側頭部~首の筋膜がゆるみ、頭の重さが抜けやすい。
✔ 足指グーパー×10
脳の覚醒が上がり、ぼーっと感が軽減。
✔ 水をコップ一杯
冬は隠れ脱水が多く、頭痛の改善率が高い。
5|まとめ:原因が“気圧じゃない頭痛”は改善しやすい
実はこのタイプの頭痛、
“体のスイッチ”を入れ直すだけで大きく変わります。
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気圧が原因ではない
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首前面~側頭部の緊張が原因
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曇りの日に自律神経が弱りやすい
これらを理解しておくと、同じ頭痛でも不安が大きく減ります。
もし今日の記事が「自分に当てはまるかも…」という方は、気軽に相談してください。


