しびれを感じると、多くの方がまず、
-
神経の病気では?
-
ヘルニア?
-
糖尿病性のしびれ?
と心配されます。
もちろん、しびれが強く長期間続く場合は医療機関での検査が必要なケースもあります。しかし実際に施術現場で多いのは、神経そのものの病気ではなく、「冷え」と「自律神経の乱れ」でしびれが悪化しているケースです。
冬に症状が強くなったり、ストレスが続くと悪化したり、体調の波によって変化するタイプのしびれは、このパターンに非常に当てはまります。
「たいしたことない」と放置してしまう方も多いのですが、冷えと自律神経の乱れがセットになると、軽度のしびれでも長引きやすく、春になっても改善しないことがあります。
目次
- 冷えが続くと神経はなぜ過敏になるのか
- ●血管が縮む → 神経へ酸素が届きにくくなる
- ●筋肉が固まり、神経の“通り道”が狭くなる
- ●神経の滑走が悪くなる
- ストレス・疲労・睡眠不足で自律神経が乱れると “しびれ” が出る理由
- ■自律神経が乱れると…
- ① 血管がうまく拡がらない → 末端が冷える
- ② 滑走性が落ちる
- ③ 交感神経優位で筋肉が緊張し続ける
- 足だけじゃない!腕・手のしびれも「冷え×自律神経」で悪化
- ●冬の肩すくめ姿勢で首肩の血流低下
- ●自律神経の乱れ → 呼吸が浅くなり、胸郭が固まる
- 「原因不明のしびれ」が冷え体質で起きやすい3つのサイン
- ① 夏でも足が冷えやすい
- ② しびれが日によって変わる
- ③ 温めると改善する
- 放置すると慢性化する危険性
- 自宅でできる“冷え×自律神経対策”3選
- ●① 足首まわりを温める(特に後ろ側)
- ●② ゆっくりした鼻呼吸で副交感神経をオンに
- ●③ ふくらはぎの軽いストレッチ
- 専門家が行うチェックとケア
- ■まとめ
- 当院のご案内
冷えが続くと神経はなぜ過敏になるのか
冷えは単に「不快」なだけではありません。
身体の深部では、さまざまな変化が起きています。
●血管が縮む → 神経へ酸素が届きにくくなる
寒さで血管が収縮すると、末端の血流が低下します。
神経は血流の変化に非常に敏感で、酸素が不足し始めると
-
じんじん
-
ピリピリ
-
しびれ
-
冷え痛
といった症状が出やすくなります。
●筋肉が固まり、神経の“通り道”が狭くなる
冷えると筋肉は自然と緊張します。
すると、筋肉の中や間を通る神経が圧迫され、しびれが誘発されることがあります。
特に起こりやすいのが、
-
ふくらはぎ → 足裏のしびれ
-
首肩 → 手〜腕のしびれ
-
腰周り → 太もも・スネのしびれ
などの“筋肉を介した神経の圧迫”です。
●神経の滑走が悪くなる
神経は体の中で“するする滑る”構造になっています。
冷えるとこの滑走性が落ち、軽い伸張や圧でもしびれが出やすくなります。
ある程度の冷えまでは耐えられても、冬場やストレス時は許容範囲を超えて症状が出やすくなる…という方は、このパターンが多いです。
ストレス・疲労・睡眠不足で自律神経が乱れると “しびれ” が出る理由
自律神経は、血管の太さ・体温調整・筋肉の緊張をコントロールしています。
そのため自律神経が乱れると、しびれが出る土台が整ってしまいます。
■自律神経が乱れると…
① 血管がうまく拡がらない → 末端が冷える
通常であれば寒くても、身体は必要に応じて血管を広げて足先を温めます。
しかし自律神経が乱れると、この調整機能が弱くなり、足先が“一気に冷たいまま”になります。
② 滑走性が落ちる
神経が滑らかに動くには、適度な血流・筋肉の温度・水分バランスが必要です。
自律神経が乱れると、これらの調整が崩れ、神経が“引っかかりやすい”状態になります。
③ 交感神経優位で筋肉が緊張し続ける
ストレス・疲労・睡眠不足が続くと交感神経が働きすぎ、筋肉が固まりやすくなります。
これも神経の通り道を狭め、しびれの原因になります。
特に、冬は日照時間が短く、睡眠リズムが乱れやすい季節。
「冷え × 自律神経」が重なり、しびれが出やすくなるわけです。
足だけじゃない!腕・手のしびれも「冷え×自律神経」で悪化
「しびれ」と聞くと“足”をイメージされる方が多いのですが、
冷えと自律神経の乱れは、手〜腕のしびれにも関与します。
●冬の肩すくめ姿勢で首肩の血流低下
寒さで肩をすくめ、背中が丸まり、呼吸が浅くなると、
首肩の筋肉が硬くなり、腕へ向かう神経が圧迫されやすくなります。
●自律神経の乱れ → 呼吸が浅くなり、胸郭が固まる
胸郭が固まると、胸の前を通る神経も引っ張られ、
手のしびれ・前腕の重さが出やすくなります。
「手のしびれ=首の病気」と思われがちですが、
冬の生活パターンと自律神経が関係していることも非常に多いのです。
「原因不明のしびれ」が冷え体質で起きやすい3つのサイン
次のような特徴がある方は、冷えと自律神経の影響でしびれが出やすい体質です。
① 夏でも足が冷えやすい
冷え体質の方は冬で一気にしびれが強まりやすい。
② しびれが日によって変わる
時間帯・気温・ストレスで変化しやすいのは、病気ではなく自律神経が関係しているサイン。
③ 温めると改善する
カイロ・湯船・ストレッチで軽快するのは、血流と筋緊張が原因である可能性が高いです。
放置すると慢性化する危険性
軽度のしびれは“そのうち治る”と思って放置されがちですが、冷え×自律神経のしびれは放置すると次の悪循環に入ります。
冷え → 血流低下 → 筋緊張 → 神経過敏 → さらに冷える → しびれが残る
春になっても症状が残ったまま、
「もう治らない」と思い込んでしまって来院される方も少なくありません。
早めにケアすれば、改善率は圧倒的に高くなります。
自宅でできる“冷え×自律神経対策”3選
●① 足首まわりを温める(特に後ろ側)
足首の後ろには太い血管と神経が通っています。
このラインが温まると足全体の血流が改善します。
●② ゆっくりした鼻呼吸で副交感神経をオンに
呼吸の浅さは自律神経の乱れの大きな原因。
特に冬は胸郭が固まり、呼吸が止まりがちです。
1分でいいので
“ゆっくり吸う → 長く吐く”
を意識してみてください。
●③ ふくらはぎの軽いストレッチ
ふくらはぎが硬いと、神経の滑走が悪くなります。
強く伸ばす必要はなく、軽いストレッチでOK。
「痛いほど伸ばす」は逆効果なので注意。
専門家が行うチェックとケア
冷え×自律神経のしびれは、筋肉・関節・神経の複合的な原因が多いため、
-
足首の可動域
-
姿勢・重心
-
神経の滑走テスト
-
血流と筋緊張のバランス
-
呼吸と胸郭の動き
-
自律神経の疲労サイン
などを総合的にチェックしていきます。
しびれは原因をひとつに決めてしまうと見落としが出やすいですが、正しく評価すると改善できるケースが非常に多いです。
■まとめ
「しびれ」と聞くと怖いイメージがありますが、
実際には 冷えと自律神経の乱れで起こる“機能性のしびれ” がとても多いです。
-
冷え
-
ストレス
-
姿勢
-
筋肉のこわばり
これらが重なると神経が過敏になり、軽い刺激でもしびれを感じます。逆に言えば、原因に合わせたケアを行うことで、改善スピードは驚くほど違います。「冬だけ」「日によって変わる」「温めると楽」
このタイプのしびれは、多くの場合改善可能です。
当院のご案内
当院は八王子駅から徒歩4分の整体院。通常のマッサージと違ってソフトな刺激も取り入れていますので安全に身体全体を整える事ができます。あらゆる身体の症状は身体の循環が悪くなって起こる事が大半です。身体を整える大切さを多くの患者さんに実感して頂きたいと思っております。症状の改善を考えている方はお気軽にお問合せください。
東京都八王子市子安町3-6-5 リブレ子安1階
JR八王子駅 南口 徒歩4分
不定休/日曜・祝日も開いています
⇩ご予約・お問い合わせはこちら⇩



