「肩こりがつらいんです」
そう言って来院される方の多くが、実はこう続けます。
「でも、メンタルは別に大丈夫で」
「気持ちは元気なんです」
この言葉、臨床ではかなりの頻度で聞きます。
そして不思議なことに、肩こりが強い人ほど“心の疲れ”を自覚していないケースが多いのです。
肩は“感情の代わりに頑張る場所”
人はストレスを感じると、無意識に身体を緊張させます。
特に影響を受けやすいのが、肩〜肩甲帯。
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気を張る
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我慢する
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失敗しないよう踏ん張る
こうした状態が続くと、自律神経は常に「戦闘モード(交感神経優位)」になります。
その結果、肩は力を抜く役割を後回しにされるのです。
本人は「まだ大丈夫」と思っていても、
身体はすでに限界ギリギリまで頑張っている。
それが、慢性的な肩こりとして表に出てきます。
👉 忙しい週ほど、肩が固まるのは正常です
仕事量が増えた週、責任の重い予定が続く時期。
このタイミングで肩こりが悪化するのは、異常ではありません。
むしろ、
ちゃんと適応しようとした結果として肩が固まっています。
問題は、
「肩を揉めば解決する」と思ってしまうこと。
表面的な筋肉だけ緩めても、
自律神経のスイッチが切り替わらなければ、
肩はまたすぐに力を入れ直します。
自律神経が切り替わらないと、肩は休めない
肩こりが強い人に共通するのは、
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呼吸が浅い
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胸や背中が動いていない
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休んでいるつもりでも緊張が抜けていない
という状態。
これは「気合」や「意志」の問題ではなく、
身体の切り替え機能がうまく働いていないだけです。
だからこそ必要なのは、
「頑張るのをやめる」ことではなく、
自然に力が抜ける状態を身体に思い出させること。
結論:肩は最後に頑張ってくれる場所
肩は、
心が疲れたことに気づく前に、
身体の中で最後まで踏ん張ってくれる場所です。
だから肩こりが強い人ほど、
「自分はまだ大丈夫」と思ってしまう。
もし今、
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肩こりが慢性化している
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寝ても疲れが抜けない
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自分の不調を軽く見ている
そんな感覚があるなら、
それは身体からのかなり分かりやすいサインかもしれません。
肩を責める前に、
「よくここまで支えてくれたな」と一度立ち止まってみてください。
そこから、自律神経と肩甲帯を整える意味が見えてきます。



